スズカファイン株式会社

色の基礎知識

色選択のワンポイントアドバイス

建築用塗料の色選択にはメーカー発行の建築塗料用の見本帳や日本塗料工業会発行の塗料用標準色見本帳
から選択するのが一般的です。

印刷物やインクで着色された鮮やかな色・濃い色の場合(DIC色等)、建築用塗料では再現できない場合があり
ます。

また、塗料の種類によっても異なりますが、一般的に水性塗料や内装用塗料、特殊な機能をもつ塗料は淡い色
合いしか作れない場合が多いです。

「気に入った色が作れない!」という場合もありますのでご注意下さい。
赤色系・黄色系について
塗料の着色は、白+(黒色・赤さび色・オーカー色[黄土色]・黄色・赤色)を混合する事によって行われます。
着色顔料には無機系顔料と有機系顔料が使われています。耐候性は高いが鮮やかな色が出ない(無機系顔料)、
耐候性は劣るが鮮やかな色が出る(有機系顔料)と、顔料により特徴が異なります。

一般的に有機系顔料を使用する赤系・黄系の色は耐候性があまり良くないため、色あせが早くなりますので選択
しない方が賢明です。

見本の色と壁面の色

見本で色を見ていた時と、実際壁に塗装した時と「イメージしていた感じと違うな?」ということがあります。
見本を見るときは小面積のものを近くで見ていますが、壁に塗装されたものを見るときは大面積を少し離れて見て
います。
人間の目は、同色であっても面積や距離によって錯覚を起こします。

見本色は、「壁に塗装するとちょっと薄目(白っぽく)に感じる」ということを覚えておいて下さい。

濃い色を塗ってはいけない家(建材)?

「自分の家には自分の好きな色を何でも塗れる!」と思っていませんか?
最近の家には様々な素材で出来た建材が使われています、ALC・サイディングボードetc。
建材の種類によっては表面温度が非常に高くなり、濃い色で塗装すると熱吸収が非常に高くなるため、建材が
変形したり不具合を生じたりする場合があるそうです。

「濃色塗装厳禁!!」という建材がありますので、濃色塗装をお考えの方は一度、自分の家に使われている建
材のカタログをご覧になってみて下さい。
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