3.屋根材の製造方法
1).窯業系屋根材
  A.粘土系―堆積層粘土(珪酸・アルミナ等)
   @.いぶし瓦
     混合→混練→成形→乾燥→焼成→燻化(850℃〜1200℃)
   A.無釉瓦―素焼き瓦・練りこみ瓦・窯変瓦
     混合→混練→成形→乾燥→焼成(1000℃〜1300℃)
   B.釉薬瓦(陶器瓦)―釉薬瓦・還元瓦・塩焼瓦
     混合→混練→成形→乾燥→釉薬を塗布→焼成(1000℃〜1300℃)     
◇釉薬瓦―ガラス質の物質
 長石釉・フリット釉(ホウケイ酸鉛釉)等フリット釉に対してフリットを使用しな
 いものを生釉として区別している。
◇還元瓦―生釉を用いて還元焼成する。(越前瓦・安田瓦)
◇塩焼瓦―釉薬の代わりに食塩を用いる。
  B.セメント系
   @.厚型スレート
     セメント+水+骨材を混合→型枠で高圧プレス成形→養生→
     ライン塗装仕上
     養 生―セメントの強度を上げるため必要な工程
     塗 料―アクリル塗料・水性アクリルシリコン塗料・釉薬(GCM)
   A.コンクリート瓦
     セメント+水+骨材を混合→押出し成形→着色セメントスラリー塗装→
     クリヤー塗装→密閉蒸気養生
   B.化粧スレート系(住宅屋根用化粧スレート)
     クボタ鉄工(株)・松下電工(株)・積水化学工業(株)等
2).湿式製法(フルベスト系その他)
     石綿(他の材料の場合も有り得る)+セメント+水を混合→抄造→成形
     →裁断→養生
    塗 料―水性塗料+水性塗料
3).乾式製法(コロニアル系)
     石綿(他の材料の場合も有り得る)+セメントを混合→水→混合→成形
     →裁断→養生
    塗 料―基材練りこみ着色+水性クリヤー
屋根材の見分け方