2.屋根材について
1).屋根材の種類と比率
  A.窯業系。
   ア).粘土系(粘土瓦) JIS A 5208
     ○いぶし瓦(無釉系)
     ○釉系ー釉薬瓦(陶器瓦)
   イ).セメント系
     ○厚型スレート  JIS A 5402
     ○コンクリート瓦
     ○化粧スレート系(コロニアル)・(フルベスト・かわらU等)
       JIS A 5423
  B.自然系
   ア).石系(天然スレート・鉄平石等) JIS A 5102
   イ).草木系(葦葺き、檜皮葺き等)
  C.化学系
   ア).不燃シングル
  D.金属系
   ア).鋼板
    @.メッキ鋼板
    A.塗覆装鋼板
    B.合金板
    C.被覆及び断熱鋼板
    D.制振鋼板
   イ).非鉄金属
    @.アルミ合金
    A.カラーアルミ板
    B.亜鉛合金板
    C.鉛板
    D.チタニウム板
※最近の住宅屋根材比率
平成8年分の出荷量(u)ベースでの調査結果
粘土瓦 45%
化粧スレート(コンクリート瓦も含む) 40%
厚型スレート 5%
金属系屋根材(その他) 10%

2).各屋根材の特長
種類 長所 短所
粘土系 長期間変色しない
換気性能が高い
素材強度が長期間保たれる
屋根が重くなる
施工価格が高く熟練が必要
塩分に弱い
セメント系
厚型スレート
比較的施工性が良い
換気性能が良い
塩分に強い
屋根が重くなる
一定期間の補修塗装が必要
塗膜がなくなると酸性雨に弱くなる
スレート系 施工性が良い
屋根が軽くて済む
住宅の初期投資が安い
換気性能が悪い
塗膜の変色が非常に早い
素材強度が短期間で弱る
石系 長期間変色しない
素材強度が長期間保たれる
換気性能が悪い
屋根が極端に重くなる
草木系 歴史的価値として貴重 類焼の可能性が高い
化学系 屋根が軽くて済む
屋根形状が自在に出来る
再化粧が困難
換気性能が悪い
金属系 屋根が非常に軽い
施工性が非常に良い
雨音がする
長期になると錆が発生
雨露を防ぐことを主体とする屋根。
もちろん雪や夏の暑さから家を守る機能又、建物全体の美観を決定するデザイン性も要求
され、外壁と共に人の住生活をシェルターとして大事に保護するのが第一主義ではあるが、
塗り屋根材については表面風化から守るのに塗膜が重要な働きをします。
屋根材の見分け方