1.屋根について
1).屋根の定義
建造物の中で行われる人間の様々な営み、活動を雨露・風雪・寒暑・埃
などから守る覆いとして屋根は建造物の基本的要素である。
2).屋根の役割
屋根は家の根っこを意味する『屋根』とも言うように屋根が痛んでは建物
そのものの存在も危うくなります。
3).屋根の形状
屋根の形状は切妻、寄せ棟、入母屋の三つが原型です。
この他に、一方向に傾斜した片流れ、寄せ棟と同じ型式ですが隅棟が一点
に集まる正方形平面の方形、パリの街並みを特長づけるマンサード(腰折
れ屋根)など沢山の形があります。
※勾 配
三角形の水平寸法(底辺)を10とした時の立ち上がり寸法(高さ)が4の時
4寸勾配(4/10)
通常は4〜4.5寸勾配で3.5寸勾配以下は緩勾配と言う。
※屋根の代表的な呼び名
4.切妻屋根勾配による面積計算方法
勾 配 | 底辺の長さと比率 | |
3寸勾配 | 約1.05 | |
4寸勾配 | 約1.08 | |
5寸勾配 | 約1.12 | |
6寸勾配 | 約1.18 | |
7寸勾配 | 約1.23 | |
8寸勾配 | 約1.29 | |
9寸勾配 | 約1.35 |
※瓦屋根の棟の面積計算−各屋根の棟は高さによってバラツキが大きい。
棟の長さ×1〜1.5m=棟の面積
瓦の種類による実面積
☆和型瓦 投影面積×1.08=実面積
☆モニエル瓦 投影面積×1.16=実面積
☆山高の洋瓦 投影面積×1.26=実面積
屋根材の見分け方