日本ペイント株式会社

塗り替えQ&A
Q1:なぜ塗り替えが必要ですか?
A1:
壁は年月を経ると、汚れや変色、藻やカビの付着など、見た目に見苦しくなってきます。
   汚れてしまったというのも一つの塗り替えの判断基準です。
   もう一つの塗り替えの判断基準は劣化による、塗膜が建物を保護する機能が低下するからです。
Q2:なぜ、上塗り材、下塗り材などを重ね塗りするの?
A2:
外壁に塗料を施工する場合で、下塗り材、上塗り材と2種類の塗料を施工する仕様があります。
   その場合、下塗り材は現在施工してある塗膜やコンクリート等の下地の補強の役割や、上塗り材と下地
   をくっつける接着剤の様な役割を担っています。
   上塗り材は下塗り材を含めた下地を紫外線、水、炭酸ガス等から護る役割や、もちろん色や模様などの
   意匠性を出す役割を担っています。下塗り材、上塗り材を重ね塗りしている場合は、各々役割分担をして
   いるのです。
Q3:水性塗料と溶剤型塗料の違いは?
A3:
水性塗料とは水で希釈可能な塗料、溶剤形塗料とは溶剤(シンナー)で希釈可能な塗料の総称です。
   塗料の性能設計には様々な要素がありますが、その骨格となる樹脂が塗料の性能を決定すると言えます。
Q4:水性塗料は溶剤型塗料に比べて性能が落ちるのではないですか?
A4:「水性は塗ってもすぐダメになる」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。
   水性か溶剤形かというより、塗膜の骨格となる樹脂が、どんな樹脂系の塗料かということが塗料の性能を
   判断する基準となります。
   ですので、塗替えには、臭い、人体への影響、環境への影響を考慮に入れるとむしろ水性塗料の方が適し
   ていると言えます。
   現在では環境への配慮から、自動車等の工業製品でも水性塗料への切り替えが進んでいます。
Q5:シリコン樹脂塗料ってどんなもの?
A5:シリコンの主な機能、性能は安全性・低刺激性・耐久性・耐老化性・耐熱性・耐薬品性です。
   現在シリコンはこの様な性能が要求される、 口紅、アイシャドウ、シャンプー、医療飲料用チューブ、体内
   骨格用樹脂、新幹線・航空機スペースシャトルの部品、航空機のモーターオイル、薬品タンク内壁等々、
   様々な用途に用いられています。
   カラモニーの住宅外壁塗り替え用塗料『ウォーターガードシリーズ』は、塗料の骨格である樹脂にシリコン
   を用いているシリコン樹脂塗料です。
   『ウォーターガードシリーズ』は住宅を紫外線や風雨から守り、長持ちさせ、7年〜10年が目安といわれる
   塗り替え周期を1.5倍以上とすることができます。
   住宅にかかるトータルの費用、ライフサイクルコストを大幅に削減することができるのです。
Q6:セラミック変性シリコン樹脂系塗料って何?
A6:セラミック本来の意味は「茶碗などの陶器」「陶磁器タイル」など焼き物を表わす言葉です。
   現在では「人為的熱処理によって、所望の形で強度と特性を得た非金属無機質固体材料」と定義されてい
   ます。
   セラミックはその分子構造の中に有機炭素を含まない無機質で、耐熱性、耐候性など非常に優れた特長を
   もっています。
   セラミック材料は塗料に適さないため、セラミックだけを使った建築用塗料は存在しません。
   一般にセラミック材料は石材調(セラミック調)塗料の顔料として使われています。
   弊社ではシリコン樹脂等と化学結合 (変性)させたことで擬似的に塗料化に成功し、セラミック変性シリコン
   樹脂系塗料という名称で販売しております。
Q7:防水形(弾性)塗料ってどんなもの?
A7:コンクリートの躯体(建物の構造体)や家屋本体のより効果的な保護の為に、集合住宅や戸建住宅の外壁用
   に主として使われている、壁に塗るとゴムのように柔らかさを持った塗膜を形成する塗料です。
   形成塗膜に柔らかさがあるので、外壁に発生するヘアークラック(微細な亀裂)に追従し、劣化促進の要素であ
   る水や炭酸ガス等の建物への浸透を抑制する効果があります。
Q8:上塗り塗料には様々な樹脂系がある様ですが、おおまかな性能の見分け方は?
A8:
樹脂系 見分け方
アクリル樹脂塗料 安価で幅広く使われていますが外部用としては長期耐久性に不安があります。
ウレタン樹脂塗料 バランスのとれた性能でアクリルより耐久性が高い塗料です。
シリコン樹脂塗料 耐候性、耐熱性に優れ、ウレタン樹脂塗料よりも更に高い耐久性があります。
ふっ素樹脂塗料 高耐久性を期待できる塗料ですが、高価なことが難点です。

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