塗料と塗装の欠陥と対策
【乾燥塗膜に生じる欠陥】
膨れ、ブリスター
現象 暴露過程で塗膜にできる膨れを言い、肉眼で見えない小さいものから、直径数mm程度のものまである。
膨れには、塗膜の吸水膨張によるものと、錆によるものとがある。
原因 @.完全に乾燥していない塗膜に雨等の水分がかかった場合。
A.塗膜が水・熱・酸・アルカリ等に作用された場合。
対策 @.乾燥までの間、水分がかからないように天気などに注意する。
A.塗料選択に注意する。素地調整を入念に行う。
処置 膨れ、ブリスターを削り取り、研ぎカスを取り除いた後、再塗装する。

チョーキング(白亜化)
現象 表面がつやを失い粉化し手で触れるとチョークに触れたように白い粉がつく。
原因 熱・紫外線・風雨などで塗膜が老化し、表面より粉化する。
対策 使用塗料の選択に注意する。
耐候性の悪い樹脂や顔料の塗料の使用は避ける。
処置 粉状の塗面は研ぎ落とし、再塗装する。

もどり
現象 一度乾燥した塗面が再び軟化する
原因 @.下塗りが未乾燥の上に上塗塗装を行った。
A.生乾きのコンクリート、プラスターに油性塗料を塗装した。
B.2液形の場合の混合比率の計量ミス
対策 @.下塗りは十分に乾燥させる。
A.生乾きのコンクリート、プラスターへの油性塗料は避ける。
B.2液形塗料は混合比率を厳守する。
処置  

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