近庄化学株式会社

施工ワンポイント  Construction one spot

見落としがちな、塗料と施工の「ここがミソ」
●材料によって違う!施工時の注意点!!
●下地はクセモノ。下地別施工ワンポイント!
●これが肝心!塗り継ぎ、取り合い、役物周り。
●施工前に、これだけは確認を!
材料の特長と施工時の注意点
1.溶剤系塗料か?水性塗料か?
まず確認するのが、溶剤系なのか水性なのか。溶剤系ならば取り扱いや火気に注意が必要。
また、専用シンナーも必要です。水性ならば乾燥に注意が必要。
その他に2液型の塗料は、可使時間の長さに注意が必要です。
2.弾性または可とう系か?それ以外か?
弾性または可とう系の場合、いったん乾いてしまえば高い防水効果が期待できます。
一方で塗膜の裏側に水がまわれば膨れを生じます。
雨水などが塗膜の裏側に入り込まないような処理が必要です。
3.単層か?複層か?
複層の場合、主材がパターン付けを。トップコートが耐候性と色を担います。
トップコートが薄いと極端に耐候性が落ちますので注意を。
下地に関する注意点
1.塗装の下地の確認
塗装下地には、モルタル、サイディングボード、石膏ボード、珪酸カルシウム板、ベニヤ板、鋼板など無限
ともいえるほどの種類があります。
それぞれに表面が緻密、アルカリが強い、強度が弱いなどの特徴があり、それぞれに応じたシーラーや
下地処理材の選択が仕上がりや、品質の安定につながります。
それに加え、塗り替えの場合は旧塗膜の種類や状態によって大きく左右されます。
2.下地に応じたシーラーの選択
一口にシーラーと言っても、その性格や品質は千差万別。
しかし様々な種類があるのは、それなりの理由があるためです。

浸透力に優れたもの、耐アルカリ性に秀でたもの、アク止め効果のあるシーラーというように下地の状況
や求められる性能予算などによって最適なシーラーが浮かび上がってきます。
3.フィラーにはフィラーの役目があります
ALC板やコンクリート、塗り替え時など比較的表面に凹凸があるものは希望するパターンを作るために
フィラー処理が必要な場合があります。
シーラーとは明確に役割分担ができます。ただし最近ではシーラーレスフィラーが発売されています。
これは両方の機能を兼ね備えているといえますが、どちらの機能も完全には備えていないともいえます。
下地状況を考え、最適な下地調整材の選択をしましょう。
●塗り継ぎ、取り合い、役物周り
1.塗り継ぎ
塗料、特に弾性を備えているタイプは、連続していてこそ十分な性能が発揮できます。
そこで問題になるには塗り継ぎ、どこでどのように継ぐのかが重要になります。
特にパターン物の場合はより重要性が増します。
見切りや役物、化粧目地などを利用して、綺麗で、しかも性能が維持されるように心がけましょう。
2.取り合い
塗料が乾燥し塗膜になった時に、大敵の1つが塗膜裏側にまわる水(水蒸気の場合あり)。
そのため、取り合い部からの水の浸入には十分な注意が必要です。
水切りの設置やコーキング処理など、水の進入経路の遮断がしっかりしていれば、塗膜性能が長く維持
されます。
3.役物周り
役物周りの処理も施工の大きなポイントです。
例えばサッシ周り。コーキングの上に塗装するのかしないのか。
コーキング材の種類や先打ちか後打ちかによっても、塗装の手順などに違いが出てきます。
施工前後の確認ポイント
1.まず天候を確認する
水性の塗料はもちろん、溶剤系の塗料でも施工中の雨は厳禁!!
施工の前日に気候や湿度を確認し、条件が悪いようなら施工を中止してください。
また天候不順な季節には、十分な工期を確保してください。
2.足場などの現場状況を把握する
まず現場に行ったなら、塗装に適した足場かどうか。
そうでないなら足場の組み直しが可能なのかの確認が必要です。
組み直し不可能なら何らかの手だてを考えます。
その他にも材料の置き場が確保できるかどうか、材料の搬入経路なども確かめておきたいポイントです。
3.後かたづけもきっちりと
工期終了後はもちろん、毎日の作業後には後かたづけをしましょう。
次の日に気持ちよく仕事ができるだけでなく、事故の防止にもつながります。
もちろん仕上がりも綺麗になるはずです。

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