鉄面の下地調整
塗替えにおけるケレンの程度
素地調整の程度 処理面の状態 処理方法
1種ケレン 旧塗膜、さび、ミルスケールを完全に除去し、
金属光沢の鉄の地肌が完全に出る程度。
ショットブラスト
サンドブラスト
2種ケレン 発錆のはなはだしい面で、動力工具、手動工具
を併用し、鉄肌が現れている程度。
トンカチ、力棒、細のみ、鋲かきなどを
主として用い動力工具を併用する
3種ケレン 部分的な発錆面で、活膜は残しその他は地肌
が現れていること。
同上
4種ケレン 旧塗膜変色、白亜化のみで、粉化物、汚れを
ワイヤーブラシなどで除去(鉄肌は露出していない)
ワイヤーブラシなど
引用文献  鋼道路橋塗装便覧  (社)日本道路協会

塗替え工事における旧塗膜の劣化度と適用ケレンの判定方法
適用ケレン さび又は塗膜の状態
2 種 発錆面積は30%以上
点さびが進行し、板状に近い状態やこぶ状さびとなっている
3種A 発錆面積は15%以上30%未満
点さびがかなり点在している
3種B 発錆面積は5%以上15%以下
点さびが少し点在している
3種C 発錆面積は5%以下
点さびがほんの少し点在している
4 種 塗膜異常面積は5%以下
発錆は無いが、われ・ふくれ・はがれの発生が少し認められる

塗装改修工事における下地調整の種別と内容
種別 内         容
RA種 既存塗膜全体が劣化している場合に、既存塗膜を全面除去後、新築工事の素地ごしらえA種に相当
する処置をするもの
RB種 既存塗膜が部分的に劣化している場合に、劣化した塗膜を除去後、新築工事の素地ごしらえB種に
相当する処置をするもの
RC種 既存塗膜の劣化が表面部分のみの場合に、新規塗膜との付着性を良くするために表面を研磨するもの

ケレン費積算表人工歩掛り(参考)
鉄鋼構造物塗り替え工事 鉄面・亜鉛メッキ面改修工事
種 類 構造橋 横断歩道橋 箱桁構造内面 種  類 鉄・亜鉛面
2 種 0.125 0.150 0.250 RA2種 0.100
3種A 0.085 0.100 0.170 RB3種A 0.050
3種B 0.060 0.070 0.130 RB3種B 0.035
3種C 0.040 0.050 0.090 RB3種C 0.025
4 種 0.020 0.025 0.040 RC4種 0.012

公共工事標準仕様書

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