15章 左官工事

5節 セルフレべリング材塗り
15.5.1  一般事項
この節は、内装の張物下地のセルフレベリング材塗りに適用する。
15.5.2  材  料
(1)セルフレベリング材の種類及び品質は表15.5.1により、種類及び品質は
  特記による。
表15.5.1  セルフレベリング材の品質
項  目 種類及び品質 試験方法
せっこう系 セメント系
フロー値         (cm) 19以上 日本建築学会品質基準
JASS 15 M-103(セルフレべ
リング材の品質基準)による。
凝結時間 始発(分) 45以上
終結(時間) 20以内
圧縮強度       (N/mm2 15以上 20以上
下地接着強度    (N/mm2 0.5以上 0.7以上
表面接着強度    (N/mm2 0.4以上 0.5以上
長さ変化        (%) 0.05以下 0.12以下
衝  撃 割れ及びはがれのないこと。

(2)水は、15.3.2(2)による。
  ※15..3..2(2) 
    水は、原則として水道水を使用する。
    但し、井水を使用する場合は、清浄で塩分、鉄分、硫黄分、有機物等を有害量含まない
    ものとする。
(3)吸水調整材その他の材料は、セルフレベリング材の製造所の仕様とし、吸水調整材の品質
  は表15.3.2よる。
15.5.3  調合及び塗厚
(1)調合は、セルフレベリング材製造所の仕様による。
(2)セルフレベリング材の標準塗厚は10mm程度とする。
15.5.4  下地処理
(1)下地コンクリート床面は、15.4.3(1)(カ)による。
(2)下地コンクリート床面の乾燥を見計らい、十分に清掃し、セルフレベリング材の接着を妨げる
  ものを取り除く。
(3)(2)の後、デッキブラシ等を用い、セルフレベリング材の製造所の仕様により、吸水調整材
  塗り2回を標準として行い、乾燥させる。
15.5.5  工  法
(1)材料の練混ぜは、セルフレベリング材製造所の指定する方法で行う。
(2)セルフレベリング材塗りは、軟度を一定に練り上げたセルフレベリング材を、レベルに合わせ
  て流し込み、際必要に応じて均し道具等を使用する。
(3)施工場所の気温が低い場合は、施工しない。
(4)セルフレベリング材の打継ぎ部等の処理は、次による。
 (ア)硬化後、打継ぎ部の突起、気泡跡の周辺の突起等は、サンダー等で削り取る。
 (イ)気泡跡のへこみ等は、セルフレベリング材製造所の指定する材料で補修する。
(5)養生は次による。
 (ア)セルフレベリング材塗り後、硬化するまでは、窓や開口部をふさぐ。
    その後は、自然乾燥状態とする。
 (イ)セルフレベリング材塗り後の養生期間は、7日以上、低温の場合は14日以上とし、
   表面仕上材の施工までの期間は、30日以内を標準とする。
   但し、気象条件等により、これらの期間を増減することができる。
(6)(1)から(5)まで以外は、セルフレベリング材製造所の仕様による。
平成31年版 公共建築工事標準仕様書15章左官工事

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