15章 左官工事

4節 床コンクリート直均し仕上
15.4.1  一般事項
この節は、床コンクリート打込み後、コンクリートの表面を金ごて仕上げ及び粗面仕上げと
する工事並びに塗物、敷物、張物等の下地及び防水下地の工事に適用する。
15.4.2  床面の仕上がり
床面の仕上りの平たんさは、次による。
 (ア)壁の幅木回りは、3mにつき3mm以内とする。
 (イ)仕上り面のむらは目視により支障がない程度にする。
 (ウ)(ア)及び(イ)以外は、6.2.5[構造体コンクリートの仕上り](2)(イ)による。
15.4.3  工  法
(1)工法は、6.6.6[上面の仕上げ]を行った後、次を標準として仕上げる。
 (ア)中むら取りを木ごてで行う。
 (イ)踏板を用いて金ごて押えを行い、セメントペーストを十分に表面に浮き出させる。
 (ウ)締り具合を見て、金ごてで強く押え平滑にする。
 (エ)粗面仕上げとする場合は、(ウ)の工程ののち、デッキブラシ等で目通りよく粗面に仕上る。
 (オ)屋内の床仕上の種類で、ビニル系床材、合成樹脂塗床等の仕上げ厚が薄い場合には、
    金ごて仕上又は機械式こて仕上げで下ずり、中ずり及び仕上ずりの3工程を標準とする。
 (カ)セルフレベリング材塗りの場合は、(イ)までの金ごて押え1回を行う。
(2)仕上げ面で、こてむらの著しい箇所は、コンクリート硬化後グラインダーで平滑に仕上る。
15.4.4  養  生
(1)表面仕上後、コンクリートの硬化状態を見計らい、6章7節[養生]によるほか、ビニル
  シート等により、表面の保護を行う。
(2)上階の型枠取付け、鉄筋の運搬等に当たり、仕上表面を傷つけないように行う。
平成31年版 公共建築工事標準仕様書15章左官工事

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