18章  塗装工事

2節 素地ごしらえ

18.2.1   適用範囲
この節は、木部、鉄鋼面、亜鉛メッキ鋼面、モルタル面、コンクリート面、ボード面等の
素地ごしらえに適用する。

18.2.7  石こうボード面及びその他ボード面の素地ごしらえ
石こうボード面及びその他ボード面の素地ごしらえは表18.2.7により、種別は特記による。
特記がなければ、石こうボードの目地工法が継目処理工法の場合はA種、その他の場合
はB種とする。

表18.2.7  石こうボード面及びその他ボード面の素地ごしらえ
工     程 塗 料 そ の 他
規 格 番 号 規 格 名 称 種 類
乾燥
面の処理:継目処理部分を十分に乾燥させる
汚れ・付着物除去
面の処理:素地を傷つけないように除去する。
穴埋め・パテかい JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ 一般形
JIS A 6914 石こうボード用目地処理材 ジョイント
コンパウンド
面の処理:釘頭、たたき跡、傷等を埋め、不陸を調整する。
研磨紙ずり 研磨紙#120〜220
面の処理:パテ乾燥後、表面を平らに研磨する。
パテしごき JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ 一般形
JIS A 6914 石こうボード用目地処理材 ジョイント
コンパウンド
面の処理:全面にパテをしごき取り平滑にする。
研磨紙ずり 研磨紙#120〜220
面の処理:パテ乾燥後,全面を平らに研磨する。
(注)
1.屋外及び水回り部の場合は、工程3及び工程5の合成樹脂エマルションパテは、塗料製造所の指定
  するものとする。
2.工程3及び工程5の石こうボード用目地処理材は、素地が石こうボードの場合に適用する。
3.ケイ酸カルシュウム板面の場合は、工程3の前に吸込止めとしてJASS 18 M-201に基ずく塗料を全面に塗る。
  ただし、屋内で現場塗装する場合、吸込み止めに用いる材料は、上塗塗料の製造所の指定する水系塗料とする。
4.仕上げ材が仕上げ塗材の場合は、パテは、仕上げ塗材の製造所の指定するものとする。
5.仕上げ材が壁紙の場合は、パテは、壁紙専用のものとする。