18章  塗装工事

2節 素地ごしらえ

18.2.1   適用範囲
この節は、木部、鉄鋼面、亜鉛メッキ鋼面、モルタル面、コンクリート面、ボード面等の
素地ごしらえに適用する。

18.2.5  モルタル面及びプラスター面の素地ごしらえ
モルタル面及びプラスター面の素地ごしらえは表18.2.4により、種別は特記による。
特記がなければ、B種とする。

表18.2.4 モルタル面及びプラスター面の素地ごしらえ
工     程 種  別 塗 料 そ の 他
A種 B種 規 格 番 号 規 格 名 称 種 類
乾燥
面の処理:素地を十分に乾燥させる
汚れ・付着物除去
面の処理:素地を傷つけないように除去する。
吸込み止め JIS K 5663 合成樹脂エマルションシーラー
面の処理:全面に塗り付ける。
穴埋め・パテかい JIS A 6916 建築用下地調整材 C−1
JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ 耐水形
面の処理:ひび割れ,穴等を埋めて、不陸を調整する。
研磨紙ずり 研磨紙#120〜220
面の処理:パテ乾燥後、表面を平らに研磨する。
パテしごき JIS A 6916 建築用下地調整材 C−1
JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ 耐水形
面の処理:全面にパテをしごき取り平滑にする。
研磨紙ずり 研磨紙#120〜220
面の処理:パテ乾燥後,全面を平らに研磨する。
(注) 
1.アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りの場合、工程3の吸込み止めは、仕上塗材の製造所の指定する
  ものとする。
2.仕上材が仕上塗材の場合、パテ及び工程3の吸込み止めは、仕上塗材の製造所の指定するものとする。
3.仕上材が壁紙の場合は、パテ及び工程3の吸込み止めは、壁紙専用のものとする。
4.仕上材がマスチック塗材塗りの場合は、工程3の吸込み止めを省略する。
5.合成樹脂エマルションパテは、外部に用いない。

2節 素地ごしらえ