7章 塗装改修工事
2節  下地調整

7.2.1  一般事項
塗替えで、表7.2.1から表7.2.7のRB種の場合の既存塗膜の除去範囲は特記による。
特記がなければ塗替え面積の30%とする。

7.2.6   コンクリート面、ALCパネル面
         及び押出し成形セメント板面の下地調整
(2)押出成形セメント板面及び8節におけるコンクリート面の下地調整は、表7.2.6による。
  ただし、種別は、塗り工法に応じた節の規定による。
表7.2.6 コンクリート面及び押出し成形セメント板面の下地調整
工     程 種  別 塗 料 そ の 他
RA種 RB種 RC種 規 格 番 号 規 格 名 称 種 類
既存塗膜
の除去
面の処理:ディスクサンダー、スクレーパー等により全面除去する。
面の処理:ディスクサンダー、スクレーパー等により劣化し脆弱な部分を除去する。
汚れ・
付着物除去
面の処理:素地を傷つけないようにワイヤーブラシ等により除去する。
ひび割れ
部の補修
面の処理:特記による。
下地調整塗り
(注)1
JIS A 6916 建築用下地調整塗材 C−1、C−2
又はCM−2
面の処理:全面に塗りつけて平滑にする。
JIS A 6916 建築用下地調整塗材 C−1、C−2
又はCM−2
JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ 耐水形
面の処理:既存の塗膜の除去部分の不陸を調整する。
吸込止め JASS 18 M−201 反応形合成樹脂シーラー及び
弱溶剤系反応形合成樹脂シーラー
面の処理:全面に塗りつける。
パテしごき JASS 18 M−202 反応形合成樹脂パテ
(二液形エポキシ樹脂パテ)
面の処理:全面にパテをしごき取り平滑にする。
研磨紙ずり 研磨紙P120〜220
研磨紙P220〜320
面の処理:乾燥後,全面を平らに研磨する。
(注) 
1.押出し成形セメント板面の場合は、工程4を省略する。
2.工程5のシーラー及び工程6のパテの塗料は、上塗り塗料の製造所の指定するものとする。
3.新規に塗装を行う場合は、RA種(ただし、新規材料面に耐候性塗料塗り以外の塗装を行う場合はRB種)
  とし、工程1に代えて素地を十分に乾燥させて、工程3を省略する。
4.JASS 18M−201及び202は日本建築学会材料規格である。
5.屋内で、現場塗装する場合、工程5の吸込み止め及び工程6のパテしごきに使用する材料は、上塗り塗料
  の製造所の指定する水系塗料とする。
6.工程4の建築用下地調整塗材の C−1、C−2又は CM-2 の使い分けは、4.6.4[既存コンクリート打放し
  仕上げ外壁、既存モルタル塗り仕上外壁等の下地調整](ア)及び(エ)による。

7.2.6 コンクリート、ALCパネル及び押出し成形セメント板面の下地調整